そして繋がる

11月の半ばから、慢性的な悩みや不安に悩まされていて、でも原因は分かっていて、例えば演習の発表だったり、次の幹部決めだったり、曲の練習だったりした。それらが昨日で全てを解決されて僕は浮かれていた。はしゃいだし、たくさんお酒を飲んだし、もうとにかく、天にも昇る心地だった。まだふわふわ宙に浮いてはいるが、今の思いをここに書きたいと思う。

今年一年間を図式化するならV字になると思う。幹部が始まった直後は、仲のいい人ばかりが幹部になって、未来への期待感で胸を膨らませた。何より先輩から認められたことが、やっとサークルの輪に入れたような気がして嬉しかった。初めての幹部会も楽しくて、一年間仲良くやっていけたらいいね、と楽観的に語っていたのを覚えている。

だがそんな楽観は長くは続かなかった。3年に入って、仕事の大変さを知った。正確には、生活との両立の大変さを知った。前まで権利だったものが義務に変わってしまって、サークルそのものが嫌いになりそうだった。演習発表と重要な仕事が被って忙殺された時もあったし、仲間が嫌になった時もあった。

そんな絶望的な日々を過ごす中で、救ってくれたのは色んな人だった。それはサークル内の人だったり、サークル外の人だったりした。彼らに僕は窮地を救ってもらったと思っている。彼らがいて良かった。

僕は、彼らのために仕事をしたいと思った。彼らがなるべく笑っていられたり、感動できるような、そんな場所を作りたいと思った。もちろん僕にできることなんて本当に些細なことで、多分気づかないようなことばかりだったと思う。でも、とりあえず自分にできる範囲で真面目に頑張った。(それでも失敗することはあった。すみません。)

そして、そう思ってからはそこまでの日々を巻き返すように素晴らしいものになっていった。あまり喋っていなかった同期の人と信じられないくらい仲良くなったり、喋れなかった後輩と喋れるようになったりした。イベントも全部大成功で、もう全てが正解のような気がした。全てを許してくれた同期、見守ってくれた先輩とついてきてくれた後輩、みんなが愛おしかった。彼らはここを愛してくれて、涙を流してくれた。かっこいいと言ってくれたり、一緒に寄り添ってくれたりした。それだけで僕らのやってきたことは正解だったのかな、と思う。

あっという間に、終わった。気がついたら僕たちは自分たちが信頼を置く後輩たちを遠くから眺める存在になっていた。きっと先輩たちもこんな気分だったんだろうな、と思った。今年一年を振り返って、全てが楽しくて何もかも大成功だった!なんて振り返りは僕にはできない。でも、辛酸を舐めたからこそ、今の幸せが愛おしい。失敗や辛かったことがあったからこそ、その分手にした成功や楽しかったことが輝いて見える。星はネオンライトの光で彩られた都会で輝くことはなくて、月の光も見えない真っ暗な夜にこそ輝くんだと実感した。

きっと、来年一年は今年とはまた違ったサークルになっていくだろう。辛いこともあれば、楽しいこともきっとあって、孤独や自己嫌悪に苛まれることもあるだろう。でも、きっと上手くいくはず、と僕は楽観的に考えている。僕らは彼らを信頼してるし、彼らだけじゃなくて、みんなを信頼している。幹部になろうとも、ならなくとも、同じ仲間であることは変わらないから、どうか周りを信じてほしい。何かが嫌になったら、誰かに話してほしいし、聞いてあげてほしい。自分の生活を出来るだけ優先して、気楽にやってほしい。でも、頑張るところは頑張ってほしい。自分がうまくいかなかったところも、うまくいったところも思い知ったからこそ、言いたいことはたくさんある。襷を渡す立場になって、不安もあるし、強引に渡すことになってしまう申し訳なさもある。でも、きっと得られるものはたくさんあると思っている。上から目線になってしまって心苦しいが、きっと彼らなら上手くやってくれると思う。僕らの願いは繋がっていくと思う。幹部も、非幹部も、全員がこのサークルを今よりもっと愛することができますように。

何かあったら頼ってください。(頼りになるかは分からないけど)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SUPER BEAVER 「そして繋がる」

 

明日に願いを繋ぐために 僕らは今を戦っている

望む未来が今に変わる その瞬間をイメージして

 

笑いながら俯いてる 君に何も言えなかった

まるで僕を見てるようで 言えなかった

手放せれば楽だとして 出来ないから 苦しいんだよ

その矛盾が また心を締め付けてく

それでも僕らが 諦める事が出来ないのは

涙の理由が 同時に希望だから

 

明日に願いを繋ぐために 僕らは今を戦っていく

望む未来が今に変わる その瞬間をイメージして

 

過去を責めてそれを盾に 誰にとなく言い訳した

そんな夜は消えたいほど 虚しいよな

不透明な世界だから 進むにもさ 勇気がいる

正解とか不正解とか 多分無いから

それでも僕らが歩みを止めようとしないのは

答えが無いなら可能性があるから

 

明日に思いを託せるように 僕らは今を戦っていく

望む未来が今に変わる その瞬間をイメージして

 

昨日の僕が今日の僕に どうしても渡したかったのは

いつかの僕が覚悟を決めて 踏み出した日の記憶

 

そして願いは繋がっていく 望む未来へ繋がっていく

大切ならば手放すなよ 涙の理由を信じ続けてよ

僕らは今を戦っている